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No.310 FeliCaマルチサービスリーダライタ端末搭載自動販売機

取材日・2007年12月7日

2007年12月5〜7日に東京ビッグサイトにて開催された、NEC グループと協賛パートナーによるITとネットワークの総合展示会「iEXPO2007」(主催・NEC、日経BP社)。
会場では、様々なIT・ネットワーク製品、ソリューション、サービスが一同に展示。
また、快適、便利なユビキタスライフを体感できるコーナー、世界最速のスーパーコンピューター「SX-9」、月周回衛星「かぐや」の実物大試験機など、NECらしい盛りだくさんの展示内容に、年の瀬にもかかわらず立錐の余地もない盛況ぶりだった。

 

その中のFeliCaゾーンでは、 複数の電子マネー決済サービスに対応する「マルチサービスリーダライタシステム」や「おサイフケータイサービス」の顧客集客/誘導・マーケティングへの活用法などが紹介されていた。
画像にある「トクトクポケット」はモバイルFelica対応アプリケーションサービスのソリューションで、会員証・クーポン・スタンプカード・電子チケットなどの機能をおサイフケータイで利用できる、 いわば「ケータイ版カードケース」といえるだろう。
すでに109シネマズ、サークルKサンクス、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、プロント、ANA、エスプレッサメンテ イリー、H.I.S、Club DAM、コロワイドグループ(甘太郎、ラバウザなど)、ぱど、ほっとステーション、大垣共立銀行でサービスが開始されている。

 

これは、複数の電子マネーに対応できる自動販売機の試作機だ。

この自動販売機は、自動販売機運営の業界団体である日本自動販売協会(JAMA)とJAMA加盟企業のアペックス、伊藤園、大蔵屋商事、キリンビバレッジなど12社が、「JAMA電子マネー化共同プロジェクト」を2007年4月に設立。同年11月にNECと自動販売機大手のサンデンが参加し、開発されたものだ。参加企業の管理する自動販売機の合計は約130万台だという。

なおこのプロジェクトは、エム・ピー・ソリューションが運営を受託して実施しているそうである。

自動販売機に目を向けると、通常のコイン投入口の下に「FeliCaマルチサービスリーダライタ端末」が搭載されているのがわかる。

 

日本電気株式会社・ユビキタスソリューション推進本部・FeliCaビジネスソリューションセンターのマネージャーに、この自動販売機についてお話を伺った。

電子マネーには様々な種類があるが、それぞれの電子マネー専用のハードウェアを取り付けることにより対応している現状では、
ひとつの端末で対応できるのは多くても2種類ほどで、売上のチャンスを逃していたと言える。

このプロジェクトで開発した「マルチサービスリーダライタ」 の特徴は、複数の電子マネーを一台の端末で対応することができ、しかも設置後もセンターとのオンライン通信による後載せで電子マネーなどのサービスを追加/削除することが可能で、低コストで素早く、複数の自動販売機を消費者が普段利用している電子マネーに対応させることが可能だ。
これにより、よりスピーディーに販売チャンス拡大を見込むことができ、利用者も自分の好みの電子マネーを使うことができる。

また、電子マネーだけではなく、ポイントやクーポンなどマーケティングツールとしても活用可能である。

中核機器の開発と自動販売機と各電子マネー事業者を結ぶ後方センターについては、その構築・運用をNECが担当、自動販売機適用に向けた開発及び供給をサンデンが担当する。

 

会場のサンデン製試作機の端末は、右側がリーダライタ部分、左側がタッチパネルとなっている。

この試作機では、電子決済としてプリペイドのEdy、Suica、ポストペイのiD、QUICKPAY、VisaTOUCH、Smart Plus、会員サービスなどのトクトクポケット、TORUCAへ対応する状態となっており、それぞれのサービスのロゴがタッチパネルに表示されていた。

なお、実機の設置は2008年春を予定しているとのことである。
(画像の端末部分は試作機です。)


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